★ 1998年シカゴ地下映画祭・最優秀審査委員賞受賞
★ 1998年サンダンス映画祭・表現の自由賞受賞・審査員特別賞ノミネート
一作目『ザ・デクライン』から17年、前作『ザ・メタルイヤーズ』から10年、ペネロープ・スフィーリス監督がみたびロサンゼルスの音楽シーンを切り取った≪西洋文明の衰退≫ドキュメンタリー第3弾。前作のLAメタルから一転、『ザ・デクライン』で描かれたハードコア/パンクの90年代の姿をとらえた本作は、成功をおさめたバンドやミュージシャンではなく、一作目のメンタリティに生きる若者たちのその後の行く末、精神性とライフスタイルが究極のアンダーグラウンドに行き着いたパンクス、廃屋に不法に棲みつきビールをこよなく愛し社会を完全脱落したガター・パンクスに焦点を当てる。社会に対する怒り、親からの虐待、資本主義社会からの迫害、警察からの暴力、疎外感、貧困、絶望。ガター・パンクスたちはパンクロックにのみ生きる意味を見出し、同じ境遇の仲間とともに新たな家族を形成して支え合いながらその日を生きる。その人生に目的は一切ない。NAKEDAGGRESSIONは「ブタ(警官)どもに死を」を演奏し、ガター・パンクスのハンバーガーは路上で小銭をせびる。

1981年の『ザ・デクライン』は既成概念へのアグレッションを爆発させ、新たな音楽、価値観の生まれるその震源地とその瞬間をとらえた。1983年、ペネロープ・スフィーリス監督は『ザ・デクライン』の世界に生きるパンクスを題材にした劇映画『反逆のパンク・ロック』(原題:SUBURBIA)を発表、そこに描かれたのが路上にたむろするガター・パンクスの生態だった。本作ではその劇映画の世界の現実の様子が映されている。音楽そのものよりもハードコア/パンクに生きる人々にスポットを当て、その極端さが行き着いた厳しい生態をとらえる。映画全篇に満ちているのは破滅と退廃と絶望である。

幾度かの映画祭での上映後、ディストリビューションを得るための営業を行うも、すべての会社から本作を配給する上で一作目および二作目の権利譲渡を条件に求められ、断ったことにより一度も商業ベースの配給がなされることなく終わった。本作はほぼ誰も観たことのない映画である。
撮影時期:1996年7月-1997年8月/撮影場所:カリフォルニア州ロサンゼルス/監督:ペネロープ・スフィーリス/ 製作:スコット・ワイルダー/撮影:ジェイミー・トンプソン/編集:アン・トゥルーラヴ
多くのガター・パンクス, スティーヴン・チャンバーズ, ゲーリー・フレド(ロサンゼルス市警察), FINAL CONFLICT, LITMUS GREEN, NAKED AGGRESSION, THE RESISTANCE, キース・モリス(CIRCLE JERKS), フリー(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)
FINAL CONFLICT
“Inside” “Race To Eternity”

NAKED AGGRESSION
“Killing Floor” “Smash The State” “Austurias Leyenda Espanola, Opus 47”

LITMUS GREEN
“Hank” “Queer Thoughts”

THE RESISTANCE
“Squatterpunk” “People” “Bootlickin’ Boy” “Revolution Riot”

THE ANTI-HEROS
“Fuck Hollywood” “Drink Drank Punk”

F.Y.P.
“Knock On Wood”

FEAR
“Have Another Beer”

THE CRIMINALS
“You Stupid Fuk”

TOXIC NARCOTIC
“War Song”

GOOD RIDDANCE
“A Credit To His Gender”

ADZ
“ADZ”

SCROTUM POLES
“Holy Barbecue”

FLOURESCENT URINE
“I Laugh”